作曲者のチャイコフスキーは躁うつ気質なのかと以前から思っていましたが、この曲を聴いて思いはさらに強くなりました。
第1楽章の9分過ぎ、クラリネットの幽かなソロに続いて、
ドカンと大きな音で脅かされます。(ところで、この直前に「パラパラッ」とちょっとした雑音が聴こえるのですが、あれは何でしょう。)
第3楽章は華々しく終わるのに、第4楽章は悪く言えば尻切れとんぼ、よく言えば霧の彼方へ消え入るように終わります。やはり分裂気味なのかなぁ?!
さて演奏はといえば、切れ味鋭い妖刀で、厳しさが心地よく感じるところがあります。録音は1960年と古いのですが、音質はよく、立体感もあります。☆☆☆☆